幼稚園ブログ

【園だより~ひまわり12月号~】PTA振興大会に参加して

11月21日(金)さいたま市文化センターで全埼玉私立幼稚園連盟主催のPTA振興大会が開催され、

父母の会会長様と父母の会役員様が参加しました。

 

「教育に科学的根拠を」 講師 中室牧子氏

慶應義塾大学教授『「学力」の経済学』

大下容子ワイドスクランブルコメンテーター

 

〇学力と非認知能力

幼児期に学力をつけるAグループと、非認知能力(根気・意欲・やる気・自制心)を付けるBグループとを比較すると当初はAが学力は高く、Bは低かったが、Aの学力は次第に下がり、逆にBは次第に上がり8歳で立場が逆転した。

〇非認知能力を身に付けさせるには

非認知能力(自制心・忍耐・耐え抜く力)はどうすれば身に着くのか。トルコでは1認知能力を鍛える幼稚園2非認知能力を鍛える幼稚園3保護者のための幼稚園(親に70万円の報酬を与える)を作り研究している。

幼児教育は「質」が重要。「保育環境スケール」で500項目の評価をするが日本はとても高い。だが保育所の中のクラスで「質」の差がある。では保護者は幼稚園を評価し選べるか、保育者ランキングは×、満足度ランキングも×保護者は実際に観察できないし正しく評価できない。

〇保育士の教育観の在り方が重要 

幼児期に小学校のような学力をつける事より幼児期にはその時間に遊びを中心とした体験をするべき。学力中心の考えは保育の質を下げることに繋がる。

幼稚園の時、足の遅い子どもがいたが先生はその子供の気持ちを丁寧に私に話してくれた。この時の体験が今の自分の土台となっている。他の人の気持ちをわかる人間になる事の重要性を教えられた。

非認知能力を伸ばす取り組みは・スポーツ・音楽・美術・親と過ごす時間を大切にする・料理・家事手伝い・子どもと過ごす時間を増やす・子どもに問いかける大切さ(考える機会)・先生の外形的な事ではなく「ものの考え方」が重要です。